素敵な壺の話

素敵な壺の話

なんだか布都ちゃんがご機嫌のようです。何をしに行くのでしょうか。

布都ちゃん

ふっふふーん♪ 我はこれからお買い物♪

布都ちゃん

大事な大事なお買い物♪ でっかいプリンを我は買うのじゃ♪
布都ちゃんはどうやら人里に買い物に来ているようです。

布都ちゃん

さて、お菓子屋さんはどっちじゃろ?

あ、あっちから甘い匂いがするの~!

布都ちゃん

おー!ここじゃ!このお菓子屋さんなのじゃ!

さて、予約した紙を準備するのじゃ!

店員さん

いらっしゃいませ。こんにちは。
こんにちは、我、物部布都なのじゃ。壺プリンを予約した者なのじゃ!

布都ちゃん

店員さん

いつもありがとうございます。ただいま準備しますね。

そちらの椅子にお掛けになってお待ちください。

ありがとうございます。

布都ちゃん

店員さん

はい、壺プリンになります。気を付けてお持ち帰りください。
店員さん、ありがとうなのじゃ!

布都ちゃん

ふうー、無事に買えてひと安心なのじゃ・・。

布都ちゃん

どうやらこのプリン、ただのプリンではないようです・・。

布都ちゃん

これは予約しなければ絶対に買うことができない、貴重なプリンなのじゃ。

布都ちゃん

どんだけ急いでお店に行っても、すぐに売り切れてしまう一品なのじゃ。
ということは、このプリンに相当の思い入れがあるようです。

布都ちゃん

今日は10月25日、屠自古の記念日なのじゃ。

そのためにこのプリンを買ったのじゃよ。

布都ちゃん

まあ、我らしくないかもだけど、プレゼントってやつなのじゃ。
なんとも素敵な話じゃないですか!さあ、後は無事に家に持って帰るだけ!
さて、帰るとするか。遅くなってもいけないからの。

布都ちゃん

霊夢

あら、そこにいるのは布都じゃない。
おお!霊夢殿見回りですかの?

布都ちゃん

霊夢

そうね。ちょっとしたパトロールってやつよ。
いつもご苦労様なのじゃ。あ!そうだ!

布都ちゃん

霊夢

うん?どうかしたの?
近くの茶屋でひと休みしませんか?

布都ちゃん

霊夢

いいわね、ちょうど休もうかなって思ってたところだったのよ。
ささ、行きましょう行きましょう。

布都ちゃん

あれれ・・早く帰るんじゃなかったの・・?

霊夢

あれ、そういえば布都は何をしてたの。

買い出しとは違う感じがしたのだけど。

我、凄い買い物が今日できたんですよ!

布都ちゃん

霊夢

なにそれ・・。安く買えたってこと・・?
違うのじゃ。あの有名店のプリンが買えたんですよ、霊夢殿!

布都ちゃん

霊夢

え!?マジで!?あの超人気店よね?
そうなんです!あの超人気店のプリン、買えたのじゃよ!

布都ちゃん

霊夢

それ冗談抜きで凄いよ、布都ちゃん。
こちらがそのプリンになりますぞ!

布都ちゃん

霊夢

うはー、こりゃ壮観だ。神社じゃ見られない美しさがここにあるわ。
霊夢殿、何を言ってるのかさっぱりなんですが・・。

布都ちゃん

霊夢

ま、まぁ、それだけすごいってことよ・・。

霊夢

常連ぽいオーラを感じるんだけど、

布都ちゃんはこのプリンもう何回か食べてる感じ?

まだ一回も食べて無いのじゃ・・。

布都ちゃん

霊夢

そりゃ大事だ。無くならない内に食べた方がいいんじゃない?
た、確かに

布都ちゃん

霊夢

いつ何時、わけのわからない妖怪に絡まれるか分かったもんじゃないし。
我、今食べるのじゃ!

布都ちゃん

霊夢

うんうん、それに越したことはないよね。
って、このプリン屠自古へのプレゼントじゃなかったっけ・・?

食べちゃっていいの?布都ちゃん・・。

う、ウマいウマ過ぎる・・。

布都ちゃん

霊夢

涙が出るほど美味しいプリンか・・。
れ、霊夢殿。よければ一口召し上がりますか?

布都ちゃん

霊夢

布都、気持ちだけ受け取るね、ありがとう。

そのプリンは貴方の大事なプリンよ。

霊夢

あ、そろそろ帰らないとだ、ごめんね布都、先に失礼するわ。
分かりました!今日はありがとうなのじゃ!

布都ちゃん

うぅ・・。実に美味なのじゃ・・。

布都ちゃん

って、我は何をやっておるのじゃああああ!!

布都ちゃん

ようやく事の重大さに気付いたようです・・。

布都ちゃん

あああ!!我の馬鹿ー!!なんてことをしてしまったのじゃ!

布都ちゃん

屠自古のためを思って買った貴重なプリンを自分で食べてしまうなんて。

布都ちゃん

どうしよう、もうお店は閉まってるし、何も買えないのじゃ・・。
万事休す、と思われたその時、布都ちゃんは何かひらめいたようです。

布都ちゃん

そ、そうじゃ・・。

食べ終わった後のこの壺を上手く利用できるかもしれぬ。

布都ちゃん

何と言うか、プリンを入れるようには見えない感じの壺じゃよな。

布都ちゃん

よし、この壺を屠自古にプレゼントする!それがいいのじゃ!
さてさて、上手くいくのでしょうか?(話は夕食後に移ります)
屠自古、屠自古!

布都ちゃん

屠自古

なんだい、布都?
屠自古にこれ、受け取ってもらいたくて・・。

布都ちゃん

屠自古

へぇ、立派な壺じゃないか。なんでこんなものを私に・・?
きょ、今日は屠自古の記念日じゃろ。

だから我、何か渡したいなーなんて思ったり・・(小声)

布都ちゃん

屠自古

(布都って恥ずかしくなると急に声が小さくなるんだよね)

屠自古

そっか、ありがとな、布都。
と、屠自古、顔が近いのじゃ・・。

布都ちゃん

屠自古

壺ってさ、いろんな思いでがあるからさ、

布都から貰えるなんて思いもしなかったな。

そうじゃの。反省しなきゃいけないこともたくさんあるのじゃ。

布都ちゃん

屠自古

でも、この壺は特別だよ。中に入れるモノは決めた。
な、何を入れるのじゃ?

布都ちゃん

屠自古

「幸せ」をいっぱいいっぱいこの壺に入れたい。

屠自古

そうすればさ、昔の話なんて笑って飛ばせるくらいになる日がいつかくると思うんだ。
屠自古!!

布都ちゃん

屠自古

一緒にこの壺をいっぱいにしようね、布都
我との約束じゃよ、屠自古!

布都ちゃん

屠自古

ああ、約束する!絶対にね。
まとめ
壺は何かを入れるためにある。目に見えないものを入れるなんて、粋じゃないですか!